馬場と展開のポイント天候・馬場:レース時点でも雨が止まず、稍重馬場でも徐々に悪化していく傾向。
時計水準:芝1600mで【1:33.1】という勝ち時計は、馬場状態を考えれば「優秀な部類」。
逃げ馬:スタート速く飛び出したのはエリカエクスプレス。
展開:中盤に中緩みがあった平均ペース(46.6-46.5)。コース取りやポジショニングが問われた。
位置取りと仕掛け:外差し有利というよりは「勢いを乗せた差し馬有利」な流れ。
阪神JFと類似:ラップ構成的には、阪神JFと似た構造(中緩み→トップスピード勝負)で、総合力が問われる流れ。
📉 ラップ解析
3分割:34.5 - 24.1 - 34.5
末脚区間(L3):11.7 - 11.4 - 11.4(直線でのラップ落ちはなし)
結論:瞬発力+総合力が問われ、仕掛けの早さや位置取りも勝負を分ける形。
特に「無理なく中団外目に収まって、加速のタイミングを合わせられる馬」が優位だった。
レース内容:中団で脚を溜め、進路が空いてからの反応は抜群。折り合いの進境もあり、着差以上に内容は濃い。
適性:父ダイワメジャー×母父クロフネの配合で、基本はマイラー血統。
今後の展望:
・NHKマイルC向き:ベストはやはり1600m。マイル戦線なら世代最強クラス。
・オークスは微妙:2400mもこなせる可能性はあるが、「絶対的適性」ではない。
総評:スピード・瞬発力・位置取りすべてハマった完璧な内容。世代屈指の素材。
レース内容:中団から無駄のない運びで、直線では正攻法で勝ちにいった。
展開・馬場:やや味方したが、内容としては上々。勝ち馬にやられた形。
適性:父ハービンジャーで、距離延長も問題なし。
今後の展望:
・オークス最有力候補:このメンバー中では最も距離に融通が効く。
・初府中+スタンド前発走への対応が鍵。
総評:「どんな競馬でも崩れにくい」安定型で、距離も自在。クラシックでは軸にしやすいタイプ。
レース内容:出遅れ+挟まれるロスで最後方。外からロングスパートで3着確保は立派。
適性:総合力よりもスタミナと持続性能向き。マイルは少し短い印象。
今後の展望:
・オークス向きだが追い込み脚質がネック。
・府中2400mで「外回って差し届くか」はかなり展開依存。
総評:スタートが鍵。能力はあるが、クラシックでの「軸視」は難しいか。ヒモや穴候補として注目。
💡 総合所感(プロ予想師的メモ)
NHKマイルC向き:エンブロイダリー
オークス本命候補:アルマヴェローチェ
オークス穴・ヒモ候補:リンクスティップ
🥇1着 エンブロイダリー(モレイラ騎手)
「素晴らしい牝馬。課題ある条件でもよく対応してくれた。トップマイラーであり、新しいスター」
→ 馬場不安・初右回りなど難題をすべてクリア。直線の脚力は圧巻。モレイラ騎手も大絶賛。
🥈2着 アルマヴェローチェ(岩田望騎手)
「完璧な形で運べたが、相手が強かった」
→ 理想的な競馬ができた中でのクビ差2着。現時点での力は出し切った。
🥉3着 リンクスティップ(M.デムーロ騎手)
「出遅れと接触が痛かった。外から脚を使ってくれたが、今日はもったいない競馬」
→ 最後方からロスの多い競馬。立て直せば巻き返し可能な素材。
4着 マピュース(田辺騎手)
「スタート決まっていれば展開違った。内を選んだのは正解だった」
→ 内枠活かしてロスなく運んだが、出遅れが響く。それでも内容濃い。
5着 エリカエクスプレス(戸崎騎手)
「ゲート速く行く形に。折り合いも良く、道中は上手く運べたが若さを見せた」
→ 逃げの形で力を出し切る。成長途上だが先行力あり。
6着 チェルビアット(北村友騎手)
「いい状態だったが、前の馬の動きで位置が下がったのが痛かった」
→ 展開の不運あり。脚は使っており、見直し可能。
7着 プリムツァール(津村騎手)
「不得意な馬場でもよく頑張ってくれた」
→ 重馬場で善戦。今後も条件次第で掲示板圏内可能。
8着 ヴーレヴー(浜中騎手)
「枠が悪かった。外差しになってしまった。馬は落ち着いて、いい成長曲線を描いてくれています。今日は馬場ですね」
→ 馬場と枠に泣いた。馬自身は成長中。
9着 ブラウンラチェット(横山武騎手)
「テンション低すぎて反応が鈍かった。距離延長は向きそう」
→ 今回はスタートから追走に苦戦。距離延長で再浮上期待。
10着 ショウナンザナドゥ(池添騎手)
「ノメり気味で馬場に苦しんだ。本来の走りができず」
→ 雨馬場が完全にマイナス要因に。
11着 ビップデイジー(幸騎手)
「状態は良かったが、道中でハミをかんでしまった」
→ 折り合いが課題。ポテンシャルはありそう。
12着 ボンヌソワレ(川田騎手)
「具合は良かったが、全力出し切ってのこの結果」
→ 現時点では力不足。自己条件で見直し。
13着 ナムラクララ(藤岡佑騎手)
「先行力はある。今後に期待できる馬」
→ 距離や条件が合えば好走可能なスピード型。
14着 ウォーターガーベラ(武豊騎手)
「3角で不利を受けたのが響いた」
→ レース中の不利が大きく影響。度外視可能。
15着 クリノメイ(酒井騎手)
「前へ行く作戦だったが、外枠と馬場で脚を使わされた」
→ 馬場と戦術が裏目。次走での修正に注目。
16着 ダンツエラン(団野騎手)
「雰囲気は良かった。メンバーが強すぎた」
→ 上積みあり。相手弱化で巻き返し可。
17着 ミストレス(坂井騎手)
「馬場に全く対応できていなかった」
→ 完全に馬場に泣いた一頭。
18着 トワイライトシティ(松山騎手)
「馬場が全て。次に期待」
→ 馬場不適。良馬場で改めて。